「貴方世界的に狙われてるに~」
僕は初めて出会ったお姉さんに狙われてることを知った。僕は風滝 吹衣(カザタキ フイ)昔から間違われるけど女の子です。
「はぁはぁ..」に、逃げたがいきなり「狙われてるに~」て。そっ、そうかあれがぞくにいう。「...痴女っ!!」なのか?

「っそれは違うに~」うっわぁぁぁ。首元を後ろから抱きつく感じで絡んでくる。悲鳴にならない、その笛のような甲高い叫び声の後で僕は、その場から飛び退いていた。
「あ、貴女はっ、何なんですかぁ!!」
「ムヘヘ」何なんだこの人はっ!その瞬間僕の本能が「この人に深く関わってはいけない」と判断した。僕は踵を返してお姉さんを背にした...はずだったのだが。目の前に仁王立ちしている。「何で逃げるかに~」
ふふ、と不気味な笑い方をして近寄ってくる。あなたは、どこの変態オヤジですかっ!!手が何かしらしようとしていますけどぉ!
飛びかかり押し倒す。馬乗りになると思いきや顔を踏んで駆け抜ける一瞬の出来事。と同時にパンっ、という破裂音が鳴り響いた。僕のすぐ横の地面がえぐれている。発砲された。僕は銃撃されたのだった。

僕は「死」と「痴女」で痴女を取ってから。否、取らざるを得なかった。死にたくない=死に遠い(はず)=痴女、だったから。痴女は僕の味方らしい。が、油断はできないだろう。

彼女の言い分は、「この世の中に貴女を狙う痴女が溢れているかもしれないの。だから私は痴女として貴女を襲う!...じゃなくて貴女を助け出してあげるからに~!」だそうだ。
この人は自分と契約しないと狙うって言ってたから仕方なく契約。
世界中にいる1ダースの痴女と闘わなければならなくなった今日この頃。