今日は待ちに待ったお祭り。
入り口付近での待ち合わせだけどすごく緊張する〜〜！
あんなにお姉ちゃん張り切るんだもん。
自分が自分じゃないみたいー。

「千夏、お待たせ。待った？ごめんな」
急に横から聞こえた声。
わたしの大好きな声。

横を見るとすごくお洒落な大人っぽい服をきた大輝がいる。こんなかっこいい人の隣をわたしが歩いていいんだろうか。

「大輝。全然待ってないよ大丈夫。」
と、自分ができる最高の笑顔じゃないかと思うくらいの笑顔をして言った。
だって幸せなんだもん。

すると大輝が急に顔を伏せた。
びっくりしたわたしはどうしたのかと尋ねた。

「浴衣、かわいすぎんだろ。その笑顔も反則。なんで今日そんなにかわいいわけ。」

いきなりこんなこと言われ、顔が赤くなるのが自分でもわかる。大輝はほんとずるい。