「そう、かも」

圭人もまた納得したみたい。

「きっとそうよ。ところで住む所は決まっているの?」

確かに。

死体がある家には流石に住めない筈だ。

「いえ、決まってないです。それに、鬼が何処にいるか分からないので下手に歩けないし…」

圭人の話を聞いて母は何を思い付いたのか、突然言い出した。

「なら、此処に住めば良いのよ!」

そう言って上手にウィンクをした。