「は?」
やっぱりもなにも私は私だしと訝しげに眉を寄せ顔を上げると、どういう訳か高橋幸満はじっと私を見つめていた。
あ……この瞳、あの時と同じ瞳だ。
流星の丘で会った時と同じ。
初めて会った筈なのに、何かを懐かしむように瞳の奥を揺らしていた。
「普通さ、初めてライムに会った人達って皆こう言うんだよ?『この足どうしたの?』って」
「……」
「事故だったんだ。獣医には、また歩けるようになるのは極めて難しいだろうって言われた」
「……」
「それを言うとね、『大変だったね』って言われる。『それでもこうして、車イスを使って歩いて偉いね』って」
「……」
「でも一番は『可哀想』って言われる。『可哀想にね』って」
「……」
「可哀想ってさ、他人に言われて初めて“可哀想”になるんだね」
