獅子座流星群





「寒…」


のはいいものの、日に日に寒くなっていく気温に一気に体全体に力が入った。

夜はまた一段と冷える。

私は猫背のように極力体を丸めながら―――――――まぁこれで寒さを凌げているのか定かでないが――――――――気付けば小股で早足に歩いていた。


目指すは流星の丘。

理由は特にない。しいていうなら、他に行く所もないからだ。

自転車で行こうとも思ったけど、左ポケットには家の鍵が入ってるだけで、自転車の鍵は入れ忘れていた。


今宵の夜空には満天の星。

この天気があの獅子座流星群の日だったら良かったのにと思いつつ、無心に歩き続けて数十分後、大きな木が遠くに見えて。


「あ、嘘!八重!?」


はぁ!?と。私は眉間に皺を寄せた。