まるで時が止まったかのように 私たちは見つめあっていたー 樹の茶色い透き通った眼に 吸い込まれるように… 私は樹から眼を離せなかった。 「有里…」 私を見つめながら、 優しく微笑んだ その微笑みは少し悲しげにも見えた。 「俺…お前のことがっ…」