私は綱引きの列に向かった
そしたら
後ろから、4人組くらいの
集団が近づいてきた


「安神さん、樹くんと悠くんどうゆうかんけいなの?」
「悠くんは付き合ってるのわかるけど 樹くんいらないでしょ? 離れてよ あんた邪魔なの」
他にもいろんな言葉でせめあげられた


なんて言っていいかもわからないし
幼なじみとも自信を持って言えない。

 

ああもう泣く

「わぁー安神せんぱーいなんで泣きそうな顔してるんですかー?」笑
「わたしたちなにかしたっけ?」
とかいって、わらっている


もう無理や。




『おまえらうっせんだよ 黙れよ
 誰かに誰に絡もうが自由だろ
 俺がこいつといてーんだよ。』 

樹…




そのとたん、女たちは態度を変えたように

「樹くんかんちがいなのぉ
 私たちはぁ先輩やきもちやいただけでぇ
 そんな攻めてるわけじゃあないの? ねぇ?」

「うん」
「ごめんなさい」

といい、どっかにいってしまった

私は安心して
溢れてくるものが、こみ上げてきて
声を上げてないてしまった

壁に、背中をつけ
前には、樹がいて
樹の胸で泣いた



「有里がんばったな」
「っひく ひく」