ひとかけらの記憶




泣き止まないママと舞ちゃん。

冷静な判断をしていろいろ動き回る看護師さん。

いろいろ、理解してきたあたりで、白衣をきた、三十代後半か四十代前半くらいのお医者さんがきた。


それでも、まだママは不安そうに目に涙をためているから、もう泣かないで と、言おうとした時


お医者が

「しゃべることはできる?」と聞いてきた。

「はい」と私は答えた。さっき叫んだのが嘘のように、また小さい声しかでなかった。


「ここは病院です、あなたは10日まえに昏睡状態で運ばれてきました。」

そう、たんたんと話すお医者さんの言葉は真剣そのもので、優しく私に響いた。

でも、まだ朦朧とする感覚は完全に消えたわけじゃないから、お医者さんの言ってることはどうゆうこと?と
頭の上に ? が浮かぶ。