少ししてから 私の担任の千草が立っていた




「おー待ってたで!
はよう いかな授業始まるで?」




『...うん...それにしてもまた千草が担任なの?』





「そうやでー なんや?
龍華は俺が担任で不満か?」





歩きだし 教室に向かいながら話す





『...だって...千草が教師らしいこと 見たことないもん....疑うわよ....』





「...龍華!それはな お前が学校をさぼりすぎやねん...俺はちゃんと 授業やってるわ!!
失礼なやちゃな!!」





千草が言うことはもっともな事だ
私は出席したあとは さぼりというか白蛇を探すためにあちらこちら 探しにいっていたから....
それにしても、そんなに言わなくてもいいじゃない。





『でも そのさぼりを知っておきながら
何も言わないのは 教師としてどうかと思うんだけど...』






「ぐっさー 繊細な俺のハートに刺さりました!」





わざとらしく 心臓辺りを手で抑え
フラフラしている





それを 冷めた目で見て千草の横を通り過ぎる....あんなのに付き合っていたらいっこうに話が進まないわ。






「ちょいちょい!
今のは心配するところやで?!
何を 華麗に無視してるねん! しかも哀れな目で俺を見て!! お母さんはそんな子に育てた覚えはありません!!」





『....千草に育ててもらった記憶がない...』



さっきよりも冷めた目線で千草を見つめる。



「...さーせん 調子にのりました....
だから そんな虫けらの見るような目で見ないで...」








なんだ 私の気持ちがわかっているのか
千草はバカだから気づかないと思ってた...





そんな馬鹿なことをしていると、いつのまにか教室についたみたい。
あんなに騒いでいたので...あんまり緊張せずにここまでたどり着いた。
千草さまさまね。