最後の龍の華②

その時の事は、よく覚えていない。




いつの間にか、彗が私の事を抱きしめていて泣いてはいなかったけど肩が震えていたのを覚えてる。




泰雅おじさん達が後から来た時に、事は進んだ。







〈龍華?!!〉





〈泰雅さん〉




〈……〉




〈龍華が‥‥!!〉




〈わかってる、都で千草をおいてきた。そっちに行け〉




〈わかった〉






泰雅さんが入ってきた扉に、私をだっこした彗が向かう時





〈あっはははは!!!〉





突然の笑い声。
ずっと伏せていた顔を上げてみると、姿、形が全く変わった蚯呀がいた。




〈龍華さんがいましたか〉





〈蚯呀!!てめぇ!!何をしたかわかってんのか?!〉



残念そうに言うけど、顔はニヤニヤと笑っいる蚯呀。
その顔にゾクッと背筋が凍った


〈そんなのとっくにわかってますよ、龍族全員殺したんです。見ればわかるでしょ?
だから、馬鹿なんですよ彗は〉






〈馬鹿じゃねぇ!なんでこんな事をしたかって聞いてんだよ!!〉







〈龍の珠〉





〈はぁ?!〉





〈龍の珠を支配しようと思いまして、それには龍族を全員殺さないといけないみたいじゃないですか....達成出来たと思ったんですけど、龍華さんが生きてるではないですか。これで言うことを聞かない理由がわかりました〉








冷めた目で、上から私を見据える蚯呀。






当時の私は、蚯呀に恐怖というよりこういう風に変えてしまった龍の珠のほうが恐怖だったし、あの優しかった蚯呀から冷めた目で見られたほうがショックだったの。





つまりね?
蚯呀に拒絶反応を出してしまったの。