最後の龍の華②

それから、蚯呀は可笑しくなっていったの。
彗とのじゃれあいも、父様とも話さなくなっていって、前までの日常が変わったの



その時の私は、本がきっかけとは思わなかった。ただただ、疑問ばかりが募っていって何もできずに見ているだけだった。




蚯呀がどんどん顔色が悪くなっていくし、父様とは嫌悪な雰囲気が広がっていて...
私が話しかけても、無視が多くなっていった。
母様に相談してなんとかしようと思ったのがそれから一年後だった。





母様は大丈夫、まだ見守ってあげましょ。
父様がなんとかしているから

と言っていた。
私も父様が動いているのなら大丈夫だと、思った。












でも、遅すぎた。












ある雨の日。
稀にみる土砂降りだった。
空は真っ黒で、不吉で、これからの事を暗示しているみたいで、すっごく怖かった。





私は一人自分の部屋で遊んでいたの。
はやく天気が良くならないかな?とか里の人達大丈夫かな?とかのんきに考えていて
そんな時に焦った母様が私の部屋に入ってきて、いつもお淑やかな母様と違う雰因気に驚いた。





そんな、私を無視して肩を掴んで真剣な顔をして...




〈いい?龍華。一回しか言わないからよく聞いて。今緊急事態でね。龍華はあそこのクローゼットの中の小さい部屋があるでしょ?そこに母様が呼びに行くまで、待っていてくれる??いい?約束できる?〉





〈うん〉




〈いい子ね。私のかわいい子〉




頷いた私におでこにキスをして、優しく微笑んだ。
私はいつもの母様だと安心して...クローゼットの中に入っていった





閉まる際に覚悟決めた母様をみて、一抹の不安を覚えた。