「うん。華音にはやっぱり笑顔が一番似合うよ!」



「ちょっ、突然何を言い出すのよ……」



 子どもみたいに無邪気な笑顔でサラッと言った莉奈に照れてしまう私。



「ううん。なんか急に言いたくなったの! ほら、そろそろ戻ろ! もうすぐで1限目終わるし」



 立ち上がって大きく伸びをしてから私に言った。



「うん。そうだね」



「じゃあ、行こっか♪」



 さっきとは違う軽い足取りで莉奈のあとを追いかける。



 私はそんな莉奈の後ろ姿を見ながらこう思ったの。




──いつもありがとう、莉奈……