私とあいつの関係 *ステキな婚約者*

──ガラガラッ──

 葉月ちゃんがドアを開けて中に入った。



 つられて私も中に入ると、少しほこりっぽくてたくさんの古い書物が置いてあった。



 葉月ちゃんが窓を開けると涼しい風が中に入り込んできた。



 ここは日陰になっているからとても風が気持ちいい。




「藤堂さん、こっちに座りましょ」



 案内されたのは隅にある机。



 ってかここって……。



「ここは前まで図書室として使われていた場所よ。今はもう誰も使わないけどね」



 と、私が思っていたことをサラッと言った。