私とあいつの関係 *ステキな婚約者*

「えぇ、もちろん。……でも、ここでは話しづらいのでちょっとついてきてもらってもいいかな?」



「えっ? ……はい、分かりました」




 私は鞄を机の上に置いてから葉月ちゃんのあとをついていった。




 話しづらいことって……。



 もしかして颯真のことで何か言いたいことがあるの?



 心当たりはそれしかないもん。




 気分が下がるのを感じながら歩くと、«図書室»と書かれた教室の前にたどり着いた。