私とあいつの関係 *ステキな婚約者*

 チラッと華音に目を向けると、安心したような顔で俺を見ていた。



 すると男は俺を見るなり態度が変わった。




「あっ! も、もしかして黒崎財閥の……」



「御曹司……だけど何か?」



 そう言うと、一気に男の顔から血の気が引いていくのを感じた。



 ……ん?



 もしかしてこいつ、父さんの会社の人間か?



「……すっ、すみませんでした!! えっと、その……。しっ、失礼します!!」



 そのまま一気に話を巻きたてて男はこの場から去っていった。



 何なんだ、いったいあいつは?