「……ってことで、私が呼んだら入ってきてね」



「はい、分かりました」「は~い」



 会場のステージに上がる脇側に私たちは来ている。



 咲良ママに詳しいことを聞いて、今はもう声をかけられるのを待つだけ。



 うわぁ……、何だか緊張してきたよ……。



 だってこれ、いつものパーティーじゃないんだもんね。



 いつもは会社のえらい方たちの相手をするだけだったけど、今日はモデル。



 たくさんの人がいるのに前に立つなんて……。