私とあいつの関係 *ステキな婚約者*

「さすが華音ちゃんだな。でもさ、いつ気づくのかなぁ華音ちゃんは……」



「……何に気づくんだよ」



「んーん。こっちの話! よしっ、そろそろ戻るぞ」



「……おぉ」




 そう言うと俺は先を歩く藍斗について行った。



「ってかさぁ、咲良さんのブランドとパーティーがあるらしいじゃん」



 歩いている途中、どこから仕入れて来たのか分からないけど藍斗が言い出した。



「……そうなんだよ。しかも俺と華音、モデルやんなきゃいけねぇんだよなぁ~」



 思い出しただけで嫌になる。