「咲良、華音さんが困ってるだろ。座ってもらったら?」



 困ってると、優しいお言葉がかかった。



「あらそうね。華音ちゃん、ごめんね……。ここに座ってね」



 と、咲良さんは席にすすめてくれた。



「ありがとう。ほら、座りましょう」



 ママの言葉で、私たちも席に座った。




 座ると、私の目の前には婚約相手。



 うわっ、めっちゃ気まずいんですけど……。