「さぁ、入って入って!」



「お邪魔しまぁーす」



「……俺には何もなしかよ」




 なんて呟いてる颯真のことはまるで気づいてないらしく、咲良ママは私に色々話しかけてきている。



 ……なんかごめんね、颯真……。




 そして何だかんだで案内されたのはとても広い畳のお部屋。



 今の時期にぴったりな花で生けられている生け花や、窓から見えるお庭がとってもステキ。



「華音ちゃん、わざわざ来てもらってごめんなさいね?」



「いえいえ」