「華音も負けたら俺の言うこと聞けよ?」



 と、甘い声で囁いた。



「………っ///」




 突然の行動に一気に顔が赤くなるのが分かった。



 何で……、何で……。




「顔、真っ赤」



 ふっと笑いながら私を見てから颯真はリビングから出て行った。




 取り残された私は、恥ずかしさと怒りが沸々と沸いてきて。



「~~っ! 負けないんだからぁ~!!」



 そう、颯真に聞こえるように叫んだのだった。