「大丈夫。う~ん……。なら、俺が負けたら何でも言うこと聞いてやるよ」



「えっ、本当?」



「うん」



 ……颯真に言うことを聞いてもらえば、今までの恨みを返せるし……。



 う~ん……。




「分かった。勝負するよ……」



 だって勝てばいいだけの話でしょ?



「ふっ。了解。あっ、そういえば……」



 颯真はそう言って私の耳元に近づいてきて──。