「由ー里!おはよう!」 『栞那、おはよー!』 この子は私の一番の親友の哀川 栞那 (あいかわ かんな) 唯一なんでも話せる人だ。 「あ〜航平くんにまたなんかひどい扱いされたのね…」 私の不機嫌な表情に気付いたの栞那がそう言ってきた。 栞那は私が航平のこと好きだという事は知っている。 『私、やっぱり嫌われてるんだよ…』 「………ボソッ絶対それはありえない」 こんなことを栞那がつぶやいていることは由里には聞こえなかった。