アリスは唯一黒兎からキスをされても何も起こらない人物だった。
そんなアリスならこの国を救ってくれる。
人々はそれを信じていた。
それから、アーサーはあの日手紙を出した。
宛先はこの国を救える”アリス”だった。
誰に手紙が届くかはアーサーが決めたのではなく、運任せだったのだ。
つまり、アリスが“アリス“ではなく、アリスはたまたま”アリス“に選ばれたのだ。
あの本はこの世界へ来るための入り口だったのだ。
あの時、アリスがあの本を取って見ていなければ…今頃どうなっていたかはアーサーにもわからないが、アリスが“アリス”としてここに来たからにはこの国を救ってもらう必要がある。
それから、アリスになった以上黒兎からのキスに唯一対抗できる相手であった。
黒兎を倒し、赤の女王を倒し、人々にハートを返せばまたこの国はあの平和な生活を送ることができる。
ハートを人々に返すというのは、アリス自信が考えなければならない。
どうすればハートを取り戻すことができるのか。
その答えはアリスにしかわからないのだ。

