そして、私にキスをして


「アーサー、私はこれから何をすればいいの?」

アリスは早く元の世界へ帰りたいがためだけに唐突に聞いた。

「まず、私について来てください。そして、そこでお茶でと飲みながらゆっくりと話しましょう。」

アーサーはそう言うとアリスに近づいた。

アリスはいきなり近づいてきたことに驚いて後ずさりをした。

「大丈夫です。私はただあなたをエスコートするだけですから。」

そう言って、アリスの前で膝まづき手を差し伸べてきた。

「さぁ、アリス。お手を取って私と国を救いに行きましょう。」

アリスは恐る恐るアーサーの手を握った。

「では、まいりましょう。」

すると、アーサーはまたニコッと笑い
いつの間にかあった小さな扉を開けた。