男はたんたんと話し始めた。
「だから、代表であるこの私がアリスをここへ招いたのです。登場が少々遅れてしまいましたがご安心を。私はあなたの敵ではございません。私はあなたの味方でございます。」
そう言って男はまたニコッと笑った。
「あなたは一体誰?なんで私のことを知っているの?なんで私の名前を知っているの?なんで私は必要なの?なんで私がこの国を救わなくちゃいけないの?私の役目って何?私は一体…何をすればいいの?」
アリスは今気になっていることを全部聞いてみることにした。
「申し遅れましたが、私の名前はアーサーと申します。そして、あなたのことを知っているのは私だけではありません。この国の者は皆あなたのことを知っています。そして、アリスが来ることを心からお待ちしておりました。」
「だから、なんで私のことを知っているの?!なんでみんな私のことを待っていたの?!」

