一人で虚しく。
孤独に泣いていた。
そして、アリスの鳴き声は高い天井に跳ね返って全体に響き渡った。
「アリス、アリスよ。」
すると、突然誰かに話しかけられた。
その瞬間、アリスの涙はぴたりと止まった。
それと同時に自分一人ではないという安心と喜びを感じた。
でも、それと同時に恐怖も感じた。
今までどれだけ探索しても誰も何もなかったこの空間に突然、喋る者が現れたのだから。
誰だって驚くであろう。
(そんなことはさておき)
アリスは声のする方を見た。
するとそこには…
頭にうさぎの耳をはやした
男の人がたっていた。

