「…アリスよ。…アリスよ…。」
私を呼んでいるのは誰?
お父様?お母様?お爺様?お婆様?
それとも…???
そこで、アリスは目覚めた。
自分の名前を呼ぶ声が聞こえたから。
そして、アリスは辺りを見渡した。
ここは見渡しても見渡しても周りには自分の知らない物ばかりが並んでいた。
大きなビンや小さな箱がたくさん置かれていて、大きな机もあれば、小さな椅子もあった。
全部の物に対して言えることだが、今のアリスの大きさに合う物が一つも置いてなかった。
アリスにとってここに置いてある物は大きい物は大き過ぎるし、小さい物は小さすぎたのだ。
ここはとても天井が高く、そしてとても広く、物がたくさん置いてある場所だった。

