「クロード様、あなたの気持ちそして、あなたの覚悟。私にはよくわかります。遊びではなく本気なのだと痛いほど伝わってきました。本当はすぐにでも返事がしたかったのですが、一週間という長い時間をいただいてしまって本当に申し訳ございませんでした」
お母様は深く頭を下げた。
「我が国の王様である、クロード様。私をあなた様の妃にしてくださいませ」
そう言うとお母様を目をつむったらしい。
すると、お父様は
「本当か。本当にいいのだな?悔いはないか?一生を共にする相手がこの私でよいのか?苦労をたくさんかけるかもしれんぞ?我慢もたくさんしなければならないかもしれないぞ?決まりもたくさんあるぞ?それでも、いいのか?」
お父様は一気にいろんなことを聞いてきたので、お母様は一変にまとめてこう答えた。
「私はクロード様と一生一緒にいたいと思っております。私はまだ未熟者で世の中の半分もわかっておりまぬ。ですが、たくさん勉強してクロード様に釣り合うような女性になってみせます」
そう言うとお母様はニコッと笑った。

