お母様が恋をしていると。 お母様が何か悩んでいると。 でも、相手は誰かまではわからなくて、その相手が王様だと聞いた時、お爺様と同様耳の鼓膜が破れるくらいに叫んだらしい。 そして、お爺様に引き続きお婆様にも怒られたらしい。 でも、最後はちゃんと応援してくれてお母様は笑顔で二人にありがとうと言った。 そして、約束の一週間後。 お母様はいつもの時間にいつもの場所にいた。 すると、馬車に乗ったお父様がみえた。 「リリー、答えを聞かせておくれ」 お母様は深呼吸をしてから膝まづいて言った。