「王様の目はどうだった?真剣そのものだっただろ。王様はどこをどう見てお前のことを気に入ったのかわからんが、相手が真剣に考えているならお前も真剣に考えろ。簡単に答えを出すな」
「だから、私は真剣にっ「まだ話は終わっとらん」
お母様は何かを言いかけてお爺様はそれをまた止めた。
「王様は相手は庶民である農家の娘ということを知っていながらお前を選んだ。王様もお前に苦労はかけることをわかった上でお前にプロポーズをした。王様はすごく覚悟をして言ったんだと思うぞ。その覚悟をな、お前の身分が違うっていう理由だけで無駄にするのか?王様は全部含めてお前を選んだんだぞ?よく考えろ。王様の気持ちを。王様の覚悟を。それとな、自分の気持ちだけはしっかりもて」
そう言ってお爺様は泣いているお母様の頭を撫でたらしい。
それから、お母様はお爺様だけでなくお婆様にもそのとこを話した。
お婆様はうすうす気づいていたらしい。

