俺は彼女のその行為から目を離せなくなっていた。
彼女はくわえたまま一点を見つめている。
俺の顔は見ようともしない。


かれこれ10分経つところだ。
彼女はまだくわえている。
だからと言ってそんなに動かすわけでもない。ただただくわえている。


俺が『ねぇ。』と声をかける。
・・・・・・無視された。
いや夢中過ぎて聞こえていないのか。