* * *
遅い…
遅い、遅い遅い
「お〜そ〜い〜」
ベットに仰向けになって見ている、ケータイの画面に悲しくなる。
「今日は優、巳波の家に遊び行ってるんだって。
今一緒にいるってさー」
ママのケータイで、優とメールしてる未来。
わざわざ報告しなくてもいいんだけどな。
それにしても、もう夜遅いのに。
あの2人仲良すぎ。
し・か・もっ!
巳波〜、メールしてよね。
帰りに約束したじゃん。
「ねぇ由紀乃。
マジで誰に告ったの?」
そーいえば、この前の昼休み。
学校で優に言っちゃった。
『巳波に告った』、って。
それで優、何て言ったと思う?
『趣味悪っ』…だって。
第一声が趣味悪って。
酷くない?!
何となく、優は口軽いから未来に言うと思ってたけど。
その日から、夜2人の時になると
『誰に告ったの?』って、未来に聞かれるし。
¨巳波に¨は言ってなかったみたいだけど、
あたしが誰かに告ったって未来に話しちゃうんだもん。
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