一瞬、時間の流れが止まったかと思うくらい
あたしの目は1人だけを映す。
ココは相変わらず1年生との会話に夢中だけど。
この空間でバッチリ絡み合った視線。
目、合っちゃった♪
あたしは思わず笑顔で手を振る。
この嬉しさは何なんだろ。
「いつも外で遊んでるの?」
距離が少し縮まってから、あたしは話しかけた。
それに対して、満面の笑みで頷く巳波。
今日も、
会えた。
その笑顔で、また好感度上がったよ。
「1人なの?」
「友達も一緒。
あいつ、おせーなあ」
遠くを見ながら、そう答えた時の横顔。
なぜかキラキラして見えたよ。
「あっ、来た」
歩いてくる友達と合流し、
巳波はあたしのほうを見る。
「じゃあね」
本日2度目の満面の笑み。
ちゃんと目を合わせて、手を振ってくれた。
なんだろ。
素敵な色に心が染まって
不思議な感情でいっぱいになる。
はっきりとは分からないけど。
これを人は
“恋”って呼ぶのかなぁ?
少しずつ小さくなっていくキミの背中。
見えなくなるまで目で追いかけていたこと、
キミは知らないよね。
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