あたしの心の大半を占めてた拓の存在が、
少しずつ減っている気がするんだ。
その分。
巳波のことばっか考えちゃう。
どうして巳波が、こんなに愛しく思えるんだろ。
* * *
「おはよ〜っ☆」
「あ、おはよう由紀乃」
朝からテンションの高いあたしに、
少し引き気味のココ。
周りの男子も。
そこ引くなっ!
「何か、いいことあったの?」
「ううん、別に。
ってか、今日こそ拓にアド聞いてみせる!」
ガッツポーズをとって、気合いを入れる。
そして、今日の授業はお喋りでおしまいっ。
受験生の自覚なし‥って感じ?
…そんなことより、早く昼休み来ないかなぁ。
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