「で、振ったの?」
「うん」
「付き合っちゃえば良かったのにぃ〜」
「ヤダよ。
好きじゃないもん」
あたしが答えた後、話が一瞬途切れた。
優が、ニヤニヤしてる。
「ふーん‥堀川ね〜」
「だから声デカいってば!
しかも、先輩付けろ。
お前後輩だろ」
「今日メールするから」
話聞いてないしね。
「はいはい」
「じゃあね」
用事が済むと、すぐにボールを追っかけ始めた。
何なんだ、あいつ。
自分のことしか考えてない。
その上、告白の話を面白がってるし。
そりゃまあ面白いですけど。
「ココごめんね」
あたしも、ココの隣に座ってサッカーを見ることにした。
でも、その前に、ココにも相談しよ。
優に話しといてココに話してないとか、絶対変だもん。
ココに話すのが先のが良かったな。
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