今日もやっぱり、サッカーをしてる優。
もちろん、見つけたのはココ。
なぜか観察力抜群なココは、人探しが得意みたい。
一緒に遊んだ時に、面白い人を見つけるのも得意。
趣味は盗撮。
あたしも何度写メを撮られたことか……。
心ちゃん、盗撮は犯罪ですよー。
「あー、いた!」
あたしたちが近寄っていくのに気付いた優。
声が大きいってば。
「由紀乃〜、誰?」
すぐさま近くに来る。
優が自分から近寄ってくるのも、
あたしを探してたのも、スゴく珍しい出来事。
だから、優の狙いはすぐ分かった。
あたしが告られた相手が誰か、それが聞きたいだけでしょ?
「ごめんココ、ちょっと待ってて」
ココと離れて、優と隅っこに移動した。
「誰?」
「堀川‥竜」
「あ〜、堀か──っ」
「声デカい!!
バカっ」
危うく、優が堀川竜の名前を呼ぶところだった。
ちょっと距離開いた隣では、3年の男子が野球してるってのに。
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