Jewel Memory*2つ年下




走らなきゃ。


走らなきゃ。


走らなきゃ。





自分に一生懸命言い聞かせた。





もう少しだよ。


もう少しで1年生の待機場所。



「由紀乃頑張れーー!」



その時。


声がしたほうを見ると、友達と2人で応援してくれてる未来。



未来っ…。



思わず手を振ったあたしに対して

「手振ってないで走りな」

なんて、厳しく言ってきちゃってさ。



でも、その未来らしさで、あたしの体力は回復した。





絶対、最後まで走ってやる。



未来にパワーをもらって、1年生の前を通過。


次の2年生の待機場所では、美術部の後輩が声をかけてくれた。




再び戻ってきた7組前。



「あと少しだよー」


っていう男子の声に、笑顔を見せて。



「由紀乃ちゃん頑張れー」


女子の声に応えるように全力疾走中。




ゴール直前まで、

みんなの温かい声援が、あたしを支えてくれた。





「はいっ」


───パシっ




ちゃんと最後まで走り切れたよ。





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