ついさっき耳に当てたヘッドホンからは、バラード曲。
もちろん。
とは言いたくないけど、
あたしと巳波の間に会話なんてない。
ただ、この意味の分からないドキドキを、
大音量の音楽で誤魔化してた。
「キャハハ、何それ〜!」
「あはははっ」
廊下を通して、階段から聞こえる笑い声。
未来と優だ。
もうっ、もっと早く来てよね!!
あたしのドキドキ、爆発寸前だってば。
ドアを開けて部屋に入る2人。
それに見向きもせず、
いや、巳波は見てたかもしれないけど。
あたしと巳波は黙ったまま。
こーゆー時、ケータイが役に立ったりする。
別に何もすることないのに。
話題が見つからないから、誤魔化すようにいじる。
でも、いざ4人集まると、
未来は静かになるから。
辺りをキョロキョロ見回して
「なにこれー?
ってか、部屋広っ!」
1番最初に喋り出すのは義弟の優。
絶対優がいなかったら、会話なくなるよね。
ってか、あたしが暇になるな。
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