Jewel Memory*2つ年下




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本文

優はお祭り行くー?

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『たぶん!!』


『じゃあ会えるかもねー♪』


『うん!』


『もし行く時はメールして(・v<)』


『うん!』



優とのメールが終わった時、あたしの指は止まった。


キミの名前を……


ケータイに登録してあるアドレス帳。


その中のキミの名前から、

目が離せなくなったから。





¨巳波¨





瞳に映る名前。


ハートの絵文字。



急に込み上げてくる感情。



スゴく寂しかった。


今すぐにでもキミに会いたいのに。


繋がらない電話。


キミに繋がらないんじゃ、ケータイあったって意味ないのにね。




「外、雨降ってるかなぁ?」


ココの声に、

ケータイからやっと、視線を外すことができた。



今日は曇り空。


これからお祭りが行われるのか不安になる、微妙な天気。





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