今日もうるさいな女ども。

 ああ。川口に会いたい。

「無理はしないこと。いいね」

 階段を降りていると、菅原と川口の声がした。

「あ。会長さん、おはようございます!」

 俺の視線は、川口の頭に乗せられた手に釘付けになる。

 顔が強張っているのが自分でもわかる。

 重症だな、俺。