キミのために

✳︎クリストファー side✳︎






「は?」








シャロンとルーナが揃って答えた。




…さすが夫婦、息がピッタリだな、と俺はふと思った。




空いた口が塞がらない、とでも言う様に2人はポカン、とこっちを見ている。




「ど、どうしたクリス」



「そ、そうですよ、皇太子様」






シャロンが珍しくタメ口をきいていて少し笑った。




「女嫌いのクリスがなんで…」




「唯一俺を見てくれる、そんなやつだからだ」