キミのために

「ところで、ルーナ?森とはどこの森を指しているの?」




クリストファーが突然何の脈絡もなさそうな質問をルーナにした。



「は…?え、とハザードでごさいます。」




不思議そうにルーナが答えた。



「ハザード⁉︎本当?本当なの⁉︎」



「え、ええそうです」




普段感情を表に出さないクリストファーがこのときは立ち上がって興奮気味に言った。



「そう…そうか」



そう言ってクリストファーは力が抜けた様にストン、と椅子に座った。





「クリストファー様?何かありましたか?」




シャロンが訝しげに聞いた。





「シャロン、俺は…」