キミのために

「つらそうですが、なんとか元気そうで良かったです。

でももう少しここで我慢してて下さい。

すぐに助けに参りますから!」


…?何なのかしら。



そう言ってルーナは牢屋を去って行った。


…何時間も経ったはずだけど何も起こらない。


何だったんだろ…。


まぁいいや。それよりこれからどうしよう…。

ご飯がない…餓死するかな?明後日くらいには。


面白くもないのに、はははっと笑った。


…でも、それもイイかも。


こんな生活苦しいだけ。いっそのこと


死にたい。


…でも、クリスに一目だけでも会ってから死にたい。


そしたら思い残すことはないから。



神様、最後のお願いだから叶えて下さい…‼︎‼︎



…っクリス!会いたいよ‼︎



涙がポロポロ出て来て止まらない。




止める気力も浮かばない。



体育座りの体制で膝に顔をうずめ、涙が出るまま、強く自分の身体を抱き締めた。