…まだ一緒にいたい。


そんな俺の想いを知ってか知らずかじゃあね、と言って走り去ろうとした。


だから、俺はシェリルの腕を掴んで引き止めた。




「シェリル。また俺らは会えるよね?

いや、絶対会おう。

その日を楽しみにしてるから」


「クリス…」



こっちを見上げてきたシェリルは小さくコクっと頷いた。



…あぁ可愛い。




今度こそじゃあね、と言って走り去って行った。




走り去って行く小さな背中に引き止めたい想いがムクムクと浮かんでくるが、彼女にも事情があるのだろうと堪えた。



…好き。





一目惚れなんてありえないだろ、とか思ってたけど、ありえちゃったよ。




君との出会いは運命だよね?



絶対に手に入れて見せる。シェリル。