思わず彼女の顔を凝視してしまっていると…




「…?何か顔に付いてます?」




と、言って、自分の白い頬をペタペタと触る。



…なんか柔らかそ。





触ってみたい、なんて思ってみたり。




本当は他の女には一瞬でも触りたくないし、触られたくないのにね。




…とりあえず、勘違いしている彼女に否定をしておいてあげた。





「いや、何も付いてないよ」




すると、ホッとしたように頬を触っていた自分の手を離す。



「あの…」




そして、遠慮がちに話しかけてきた。



それを聞いた俺は少しだけ後ずさった。



…何故ならこの後の展開が予測出来たからだ。



大体この後に言うのは…




「怪我、してますよ⁇その、左腕」




告…白、って



「え?」




怪我?あ、告白じゃないの?