キミのために




「…!……ん!…の!……あの‼︎」



女に呼び起こされた気がした。




女の声は嫌いだ。甘ったるくて、媚びを売ってる声で、吐き気がするくらい。





…でもこの子の声は柔らかくて…高い声が耳に馴染んで…



…ずっと聞いていたい



「あの!お兄さん!…あ、起きましたか?」



物思いにふけっていた俺の視界に飛び込んできたのはーーーかなりの美少女。



まだ20代に入っていないのか、幼さを少し残している。


…透き通った大きなエメラルドグリーンの瞳、それを覆うびっしりと生えた睫毛、柔らかそうな俺と同じブロンドの髪、白くて柔らかそうな肌、小さくて細い肢体、そして何よりも俺を魅了する、ピンクでふにふにしてそうな唇。



城にいたルーナと同じくらい、いや、それ以上に美しい少女。