「…ところでさ、今何時?」


「ん?あ!!…もう12:45だっ…」

「会社、帰るんだろ?」

「うん。…そうだ、雅也、一応お弁当作って来たから
 それ食べて仕事行って。空箱は帰りにでも寄らせてもらって回収してくから」

「分かった。サンキュ」


私は慌ただしく身なりを整えていると、


フワッと雅也に抱きしめられた。


「時間無いのに、来てくれて嬉しかった」


「ううん。私も、少しでも会えるなら会いたかったし…」


「抱けなかったのは、残念だけど」

「///もぉ///」



「…仕事、頑張って」

「うん。春夏も」





「…じゃあね」
雅也のマンションから出ると、またタクシーに飛び乗った。