ヴァイオリンとフルート

 涙菜は家に帰ると、自分の部屋からフルートを取り出してきた。
 その後、軽く掃除もした。何せ親は休日も仕事、家事は殆ど涙菜がやっている。そうこうしているうちに、チャイムが鳴った。
 チャイムを押したのは勿論優奈で、手にはヴァイオリンの入ったケースを持っていると持っている。涙菜は、玄関へと向かった。

「優奈、早かったね。」

「うん、美奈子さんが用意してくれてたんだ。」

「そうなんだ。」

「気の利くのはいいんだけど、よく失敗するからね。他のメイドさん達もカンカンだったよ。」

「美奈子さん、大丈夫だよね?」

「うん、何とか・・・」

「・・・取り合えず上がって。」

「うん、お邪魔します。」