「“で?如何するの?”」

「・・・行くのが・・怖い。」

「“如何して?”」

「優奈の言った言葉が間違いだったら・・・悲しいよ。」

「“その壁を乗り越えるか、立ち止まるかは貴女の決める事よ”」

「・・うん。」

「“明日如何するかゆっくり考えなさい、ね?”」

 美由は涙菜を慰めるように言った。

「有難う、美由さん。」

 美由は涙菜の小さな呟きが聞こえただろうか?