ヴァイオリンとフルート

 と、やっと出来たというのに、時間は夕方を過ぎ空は紺色がかかってきている。
 4人は美奈子と一緒に玄関にいた。全員帰ろうとしているのだ。田仲が言った。

「じゃ、俺帰るわじゃーな、優奈、涙菜、行こうぜ梨恵。」

「うん、じゃーね、涙菜、優奈。」

「(梨恵と八重斗君もしかして・・・付き合ってる?)」

 考え込んでいる涙菜に優奈が、

「美奈子さん、僕、涙菜送って行くよ。」

 優奈は何か持って涙菜の方へ駆け寄って来た。

「いってらっしゃいませ。優奈様。」

 涙菜と優奈は涙菜の家に向かって歩き出した。